ことばはどこから来るのか?
なぜそれが“生きる”のか?
東京、三崎、松本、京都…移り住む土地、数奇なる半生、
創作、この三つの関係を初めてふりかえり、その謎に迫った感動の授業を一冊に!
『ぶらんこ乗り』『トリツカレ男』『ポーの話』『みずうみ』『港、モンテビデオ』…
こうした名作は、書こうとしない作家によって、どのように“かかれた” のだろうか?
目次
はじめに
午前の部 いしいしんじ「かく」語る
一時間目 東京 1994~2001
二時間目 三崎・松本 2002~2009
三時間目 京都・三崎 2010~現在
給食にかえて
午後の部 いしいしんじの 作文を「かく」
四時間目 ことばが動き出すための準備
五時間目 「かく」ことと「自分の生」
著者プロフィール
いしいしんじ (イシイシンジ) (著/文)
1966年大阪市生まれ。京都大学文学部卒。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2000年、初の長編小説『ぶらんこ乗り』を発表。03年『麦ふみクーツェ』で第18回坪田譲治文学賞、12年『ある一日』で第29回織田作之助賞、16年『悪声』で第4回河合隼雄物語賞を受賞。著書に『トリツカレ男』『プラネタリウムのふたご』『ポーの話』『みずうみ』『よはひ』『海と山のピアノ』『港、モンテビデオ』『きんじよ』『みさきっちょ』『マリアさま』『ピット・イン』『げんじものがたり』など多数。お酒好き。魚好き。蓄音機好き。現在、京都在住。